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2011年04月11日

残雪八ヶ岳、赤岳

2011年4月10日 赤岳

残雪八ヶ岳、赤岳

真っ青な空、心地良いお天気の中、ヨメ南八ヶ岳初ピークハントのお供で、シラビソの中を歩いてきました。



残雪八ヶ岳、赤岳
前回来たのは2週間前、冬季テン泊装備満載でやってきました。

未だかつて8kg以上の荷物なんて背負ったことがない、お嬢さま育ちの箱入り娘だった冷え性のヨメは、44Lザックにあれやこれや過剰に防寒着を詰め込み、禁断の8kgオーバーに挑戦しました。結果は、南沢の途中、行者小屋すら見ないまま、謎の奇病に襲われ敗退。

奇病のせいなのか?限りなく温和なイヌに唸られたり、あり得ない量の飲茶を喰い漁ったのは、また別の話。

アレから2週間、金曜の夜、いつもはクールなヨメが鼻の穴を2ミリ程膨らませ『赤岳に行きたい』と言ったんです。敗退がよほど悔しかったんでしょう。リベンジらしいっす。

今回は、休みの関係で日帰りです。2年前と同じ文三郎を登り地蔵尾根を下ることにします。
風が強くなるのと雪が緩んでくるので、お昼までには下にいるよう、ヨメの脚を考え4時ぐらいに美濃戸出発と計画しました。



4:27 赤岳山荘出発。仕様上・構造上コケやすいヨメはアイゼンを装着して、僕はノーアイゼンで出発します。

残雪八ヶ岳、赤岳
2週間ぶりの南沢は、かなり融雪が進んでいて、ちょこちょこと土が見えています。

なんとか2時間30分ほどで行者小屋到着。一服しながら冬山登山者のようなコスプレをします。 7:30 稜線に向け出発。

残雪八ヶ岳、赤岳
文三郎の急登を登るヨメ。時間のせいか?回りにいる登山者は、殆どアルパインの人達です。4パーティー程が赤岳主稜の取り付きに向かって行きます。こりゃ渋滞しそうですね。

残雪八ヶ岳、赤岳
稜線に出て一服。ココから頂上までが、ちょっと危なくなります。


残雪八ヶ岳、赤岳
が、雪が少ない為なのか?しっかり鎖が出ていました。・・・以前来た時は鎖は雪の下で手掛かりがなく、念仏を唱えながら、ビビりながら通過しました。・・・と言ってもかなりの急斜面、滑ったら確実に終わりです。

なのに、せっかく持ってきたお助けロープは要らないとヨメ、お気楽に半笑いで通過です。ドコが怖いのかあまり理解出来ないようですね。残念です。

動画です。核心部?通過中のヨメ。なんだか笑えますね。


残雪八ヶ岳、赤岳
核心部?を過ぎると富士山が見えます。コレかなり感動です。きっと僕は富士山を見るとミトコンドリアレベルから疼くんですね。(写真に富士山は写っていません)

残雪八ヶ岳、赤岳
頂上が見えてきました。

残雪八ヶ岳、赤岳
10:00 頂上到着。黄色いナイスガイはオレです。マッタリとしたいところなんですが、風も出てきたので早々に下山します。


下りの地蔵尾根はかなりリスキーでした。10メーターぐらいですが雪のナイフリッジ、固く締まった雪の急斜面・・・といってもアイゼン歩行とピッケル操作を基本に忠実に守っていれば大丈夫。ヨメは?2年前、一応は雪山の技術講習受けてるんです。ドンだけ覚えているか謎ですが?きっと滑落停止ってコトバすら忘れていると思います。


そんなリスキーな下りでも、やっぱりヨメはロープは要らないと・・・生まれた場所が間違っていたんですよ。日本じゃなくブラジルで生まれていれば、リオデジャネイロのキリスト像の高所掃除婦になっていたハズです。


僕は、呑気なヨメに比べかなりの心配性なんで、なんかアったらと過剰に持ってきた登攀具は、ただのオモリとなりました。


12:00 行者小屋到着。ポカポカ陽気の中ランチ。そのまま来た道を帰るのはつまらないので赤岳鉱泉に寄り道して帰ろうと提案。営業中で何か甘いモノが食えるのなら行きたいとドコまでもいやしい系ヨメ。

残雪八ヶ岳、赤岳


残雪八ヶ岳、赤岳
行者小屋、赤岳鉱泉間は初めて通りましたが雰囲気がイイですね。

残雪八ヶ岳、赤岳
行者小屋を出て30分程で赤岳鉱泉に到着。小屋でジョッキに入ったリンゴジュースと手ぬぐいを購入して、崩壊しそうなアイスキャンディーを眺めながら一服。

13:00 赤岳鉱泉を出発。殆ど樹林帯の南沢に比べ空が抜けている北沢は気持ちがイイナァ~とヨメが言います。その10分後、変わらない景色に、飽きたぁ~飽きたぁ~と連呼する、ヤッパリ残念なヨメ。

帰りの北沢でも、ヨメはアイゼン装着です。歩き辛いのかアイゼンを脱ぎたいと訴えますが、装着してなかったら10回は確実にズッこけていたでしょう。そういう構造と仕様なんですから。


14:25 赤岳山荘駐車場到着。なんとか無事に帰ってこれました。ヨメは、この程度なら単独行でも余裕と言い放ちます。オイオイ。ホントどこまでもお気楽なんです。


ヨメ、ずい分と赤岳登山レベルを下げてくれました。今回は、天候にしろ雪の状態にしろ、かなり条件が良かったんです。下調べでこのページを読んで、なんだ余裕じゃんと思わないでください。ホント、ヤバイ場所が沢山あります。

そして、今年こそは雪のない八ヶ岳に登れればいいなぁと思います。




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この記事へのコメント
赤岳良いですね!!
私はもう少し小さなアイスキャンディーしか見たことありません(笑)

夫婦で登山なんて素敵です。

ゴールデンウィークに何処に登ろうかとネットサーフィンしていたら

「やまもげら」を発見しました。

常念~蝶ヶ岳行こうかと考えていたのですが

このページをみてまた悩みが増えました。
Posted by ysk at 2011年04月12日 20:32
近場の山かと思いきや、八ヶ岳まで遠征していたんですね。
青空がまぶしいです。
僕は体調不良で山には行きませんでした・・・。
なんだか、娘からいらない逆誕プレもらっちゃっいました(泣)

急斜面のトラバース、鎖出てても怖そうですね。
滑ったらどこまででも行っちゃいそう。

雪山講習、懐かしいですね!
あのときは雪なかったなぁ~。
Posted by ヨウメイ at 2011年04月12日 22:29
yskさん。

お初です。

赤岳っていうか、八ヶ岳良いですよね。
雪山の技術レベル、雰囲気、アクセス、満足感
ホントちょうど良いですよね。

GW、僕もイロイロ検討してるんですが燕岳~常念再びとか、
でも、休みがカレンダー通りなので1泊で中央に行こうかな?と

お天気が良ければ良いですね。

コメントありがとうございます。
Posted by koji at 2011年04月13日 20:12
ヨウメイさん。

大野からだと3時間半ですよ。十分近場。

逆誕プレは、遊んでばかりいるおトーチャンに
家にいて欲しいという願いですよ。きっと。

トラバース怖いです。
でも、写真撮れなかったけど下りの地蔵尾根上部は
文三郎の10倍ヤバかったです。

講習懐かしい。
ヨウメイさんとは、アレからじゃない?
アレのちょっと前に初めて会ったんだよね。
Posted by koji at 2011年04月13日 20:18
おおっ この日、ボクも赤岳歩きました。
予定外行動だったので歩き出しが8時過ぎと遅かったので
すれ違いとかは無かったのが残念です!

4月ともなると八ヶ岳も雪解けが進み、春模様なんですね。
もうちょっと雪があるときに訪れたかった。
来年は厳冬期のコンディションが整った日にアタック出来れば。

山頂直下の鋼製ハシゴを迂回して岩の東側をトラバースする箇所で
ちょいビビったゆるなハイカーでした。
Posted by ups_downs at 2011年04月14日 08:38
ups_downsさん。

ニアミスですね。
僕らが行者小屋でメシ食ってるあたりに頂上ぐらいですかね?
下から眺めていると、結構、雲が動いていたんですが風があったんじゃ。

頂上直下、ヨメは東側をトラバースしましたが、僕はそのまま登りました。
なんか、そのままストーンとしてそうで、怖そうだったんで。

いつか、バッタリしそうですね。
Posted by koji at 2011年04月14日 20:35
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