やまもげら

2010年8月14､15､16日 立山～欅平



温泉が好きなんです。そんな訳で、ちょっくら温泉入りに裏剣を歩いてきました。今回もヨメと一緒に、立山から仙人池を経由し阿曽原、そして水平歩道を通り欅平まで歩きました。

この3日間、天気予報は雲のち雨。晴れマークはありません。おかげで静かな山を歩けそうです。

立山から朝一番のケーブルカー、バスに乗り一年ぶりの室堂に到着です。

ガスガスの中、本日の目的地、池の平小屋を目指して7:08出発します。

流石にこの天気です。剣登頂を諦め、撤退するかなりの人達とスレ違います。恐らく200人ぐらい。

8:59 人いっぱいの剣御前小屋到着。良いペースです。軽く休憩して先を急ぎます。

10:02 剱澤小屋到着。軽く行動食をとって真砂沢ヒュッテへと向かいます。ここから一気に人が減ります。

こんな雨の中を下ります。

カッチカチの剱沢雪渓を軽アイゼンを装着しズッコけないように下ります。

Y字オレンジは、久しぶりの雪にテンション高めのヨメ。後から訪れる急登を知らずにはしゃいでいます。


11:36 真砂沢ヒュッテ到着。コーヒーを頼み小屋内で休憩。外は雨です。小屋番に、本日の目的地池の平小屋までの状況を聞きます。一部増水してる様ですが何とか行けそうです。

あと3時間。ここで泊するか？進むか？ヨメに聞きます。まだイケるようです。12:00 ヒュッテを出発します。

この雨で登山道が小川の様になっています。かなりクタビレた登山靴の中は、すでに水か染み込み始めています。でもウールの靴下はスゴいですね、ビチョビチョ感がユルいです。


動画は、ヨメが二股の吊り橋手前の岩を巻いているところ。

二股の吊り橋を渡り、いよいよ大好物の急登が始まります。

愕然と急登を眺め立ち尽くしているヨメ。ちびまる子ちゃんだったら額に縦線が何本も刻まれていると思います。


1時間ちょっと、そこそこの急登をおいしくいただき池の平小屋と仙人池ヒュッテの分岐点に到着。ここから池の平小屋まで30分グッチョグッチョの登山道を進みます。

小屋が見えてきました。天気が良ければ裏剣がバーンと見えるはずですが・・・。

15:48 雰囲気のある池の平小屋到着。雨が止んでいる今のうちに急いでテントを張ります。

モチロン、こんな過酷な状況下でも水平にこだわる水平番長（ヨメ）の目はごまかせません。入念に水平ポイントを探しテントを設営します。

濡れまくっているザックとカッパは前室に置いて、テント内は湿度が高いながらも、なんとかドライを保ちます。

外は雨と風、テント内でラーメンを作って、コンビニおむすびとでラーメンライス。あぁ寂しい。あとは寝るだけ。

夜中、激しい音圧に目を覚まします。外は大雨と風で凄いことになってるようです。ヨメは？鼻提灯を膨らませ白目をむいて爆眠中。番長サスガです。

前室に置いたザックが気になりテントのチャックを開くとなぜか？水深5cmの池の中にいました。

スゴいぞ、バスタブ構造。などと感心している場合じゃありません。水に沈んでいるザックとカッパをゴミ袋に入れて取りあえずこれ以上濡れない様にします。って既に濡れまくりだけど。

寝たり起きたりを繰り返し、なんとか7時起床。今日は阿曽原まで、5時間ぐらい歩くだけなのでゆっくり目のスタートです。

天気は、雨こそ降っていませんが、相変わらず悪いです。

ガスの中から剣が見えています。いつの日かあの北方稜線を歩いてみたいですね。8:30 小屋を出発します。

途中、仙人池ヒュッテに寄り道。サイダーとオレンジジュースを買って10分程休憩。あの有名なおばあちゃんに優しい言葉をいただき、これから始まる長い下りに向かいます。






ココからは、やんわり整備はされていますが、結構大変な下りです。ヨメのヒザは、とうとう破壊されました。

11:43 仙人温泉小屋到着。モチロン、ひとっ風呂浸かって行きます。

こんな所で露天風呂温泉に入れるなんて最高に気持ちがいいです。湯上がりに涼む場所もあってゆっくりと滞在したくなります。

悔しくて気持ち悪いけど余分な着替えは持ってません。さっきまで着てたウェアを着て、12:30 阿曽原に向け出発です。


つづく。