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2011年08月16日

真夏の穂高稜線歩き、大キレット 前編

2011年8月13,14,15日 大キレット

真夏の穂高稜線歩き、大キレット 前編

久しぶりの北アルプスです。今年の夏も、ヨメと二人テントを背負って穂高の稜線を歩いてきました。今回は大キレット。なかなか厳しいっすよ。

大キレットを歩くには、穂高の稜線、先ずは北穂高岳か南岳へと登らなきゃなりません。今回は新穂高から槍平経由で南岳新道を進み南岳へと登ることにしました。

この南岳新道、三年前の夏に下りで使ったんですが、ヨメ、ハシゴで足を滑らせシルク・ドゥ・ソレイユばりの逆さま宙ぶらりんを披露したトラウマ・ルート。

登山計画をプレゼンしたら”考える”と言葉を残し1週間熟考の末、結局、北穂高小屋の『テラスでパスタ』のためだけに決めた、やっぱりイヤシイ系ヨメ。


5:22 新穂高登山指導センターで登山届を出し出発します。さすがにお盆シーズン、かなり混んでいます。いつもの右俣林道をテクテク歩きます。団体さんと一緒に夏道ショートカットで穂高平避難小屋、休憩せずにそのまま進みます。

真夏の穂高稜線歩き、大キレット 前編
8:10 滝谷避難小屋で初の一服。なかなかいいペース。8:30 槍平小屋に向けて出発します。


樹林帯のマッタリした登りを進み 9:25 槍平小屋到着。ヨメ、小屋入口前にある鐘を力を込めて一撃し、大きな音をぶっぱなします。一瞬で回りの雰囲気が一変します。大変失礼しました。よく叱っときましたので・・・。

デッキで一服後、水3Lを補給し9:50 出発します。

真夏の穂高稜線歩き、大キレット 前編
やっぱり、南岳新道はかなりの急登です。今回は軽量化?なんて問答無用!遠慮なしのテン泊装備満載、70Lザックパンパン、重いっす。

『さっき補給した水3L、捨てちゃえばいいじゃん。小屋で買えば600円だよ。』ってヨメがササヤキます。でも、一歩一歩登る度に肩に食い込むハーネスの痛み、太ももを襲ってくる苦しみ。何やってんだオレ!的精神的責め・・・そんな苦しみが、ある瞬間、快感に変わってくるのです。Mの瞬間(とき)です。このモードになれば結構イケるんです。←何が?

真夏の穂高稜線歩き、大キレット 前編
標高が上がってくると景色が変わってきます。これが苦しみに耐えたご褒美なんでしょうか?稜線まであとチョットです。14:20 南岳小屋到着。テン場は95%の混み具合でした。


テントを張り、夕食の用意をしてると段々とガスが上がってきて曇り空、次第にポツポツと雨も降りだします。かなり寒いのでテント内で飯を食べて、寝転がってるうちに知らない間に落ちてしまいました。ぐっすり。


真夏の穂高稜線歩き、大キレット 前編
周りのザワザワで目が覚め、時計を見ると 4:00 本日は穂高岳山荘までなので、のんびりと7:00ぐらいの出発です。ゆっくり惰眠を貪り 5:30 ぐらいに起き、朝食の準備。

もちろん、隣には周りのザワザワなんてお構いなしに白目をむいて、鼻ちょうちんを膨らませているヨメが暴睡中です。これももはや定番の儀式ですが、その日一日が幸せに送れるように、ゆっくり、やさしくヨメを起こします。!

いろいろと忙しいヨメを置いて、一人南岳ピークへと向かいます。振り返ると朝日を受け穂高の稜線が浮かび上がっています。

真夏の穂高稜線歩き、大キレット 前編
3年ぶりの南岳ピークです。槍が尖がっていますね。


真夏の穂高稜線歩き、大キレット 前編
さぁ、いよいよ 7:15 大キレットに突入です。まずはザレザレを下ります。

真夏の穂高稜線歩き、大キレット 前編
ホントいい天気だなぁ。獅子鼻が、もう、あんな遠くに見えます。

真夏の穂高稜線歩き、大キレット 前編
長谷川ピークの登り。

真夏の穂高稜線歩き、大キレット 前編
もちろん、両サイドはガケ。横滑りしないのは、ビブラムさまのおかげです。

真夏の穂高稜線歩き、大キレット 前編
そして、ピークを越え下る。

真夏の穂高稜線歩き、大キレット 前編
進む。

真夏の穂高稜線歩き、大キレット 前編
さらに下る。

真夏の穂高稜線歩き、大キレット 前編
A沢のコルを越え、飛騨泣きから長谷川ピーク(左のピーク)をパチリ。この景色、北アルプスだなぁ~。

真夏の穂高稜線歩き、大キレット 前編
飛騨泣き。誰もが高度感と緊張の為、オチャメになるんです。

真夏の穂高稜線歩き、大キレット 前編
小屋が見えてきました。あと、もうちょっと。落石多発地帯を進みます。11:00 北穂高小屋到着。さぁ、パスタを食おう。

槍ヶ岳ガン見えの一等席でパスタ。が・・・ガスが上がってきて目の前モクモク。槍は殆ど見えませんでした。


 登り   新穂高 5:22 - 9:25 槍平小屋 9:50 - 14:20 南岳小屋
稜線歩き 南岳小屋 7:15 - 11:00 北穂高小屋


ホント、南岳新道キツかったなぁ。大キレットは、去年、通ったはずなんですが、こんなに怖かったかなぁ~?去年は、テン泊装備といえどもテントはU.L.ドームシェルター 1型で、他もかなり軽量化(44L,10kg)して行ったんで、今回のザック(70L,25kg)とはぜんぜん感覚が違いました。あわよくばロープウェイで下山なんて考えていましたが、そうは問屋が卸さない、ムリ。

さぁ、まだまだ危険地帯は続きます。次は涸沢岳を越えて穂高岳山荘へ向かいます。



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この記事へのコメント
お疲れ様です。
相変わらずの迷コンビぶりがうらやましーです。
日中は天気良かったみたいですね。大キレット、、ハードさが写真からも伝わってきます。穂高方面はちょっと気合入れないとダメなんで、タイミングよく気合入ったときにチャレンジしてみます。

ここはコンパクトにパッキングして行かないと厳しそうだな~。
参考になります!
Posted by Ryo at 2011年08月16日 17:52
Ryoくん。

精神的には疲れなかったんだけど、体には結構ダメージがあったみたいです。
下山後2日目から始まった筋肉痛が、未だにとれません。
我ながら笑えます。

ザックがデカイとアレもコレもと要らないものまで詰め込んでしまい、無駄に重くなってしまいました。

Ryoくんが、行くときは、コンパクト&軽量で行って下さい。
バランス感覚が優れた若い時に行くべきところだと思います。
Posted by koji at 2011年08月18日 21:32
いつも参考にしております。
ところでデジカメは何の機種をお使いでしょうか?
Posted by 山田 at 2011年08月31日 08:43
山田さん。

はじめまして。

なにか、参考になっていればうれしいです。

デジカメは、2009年09月6日の記事からは、ほぼCanon G10を使っています。

それ以前、そしてジャンダルムなんかのチョイやばめの所に行くときは
中古で4000円だったかなぁ?のOLYMPUS X-550を使ってます。
安かったわりにシャープで発色もキレイで気に入っています。

一応、昔、CPS会員だったんですよ。こう見えて。
Posted by koji at 2011年08月31日 20:05
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