バブルな雪山遠足

koji

2013年02月15日 19:04

2013年2月10,11日 八ヶ岳 本沢温泉


ホボ恒例行事になっているこの季節の八ヶ岳お泊まり山行、去年同様、今回もやっぱり本沢温泉泊まりの硫黄岳になるわけです。

八ヶ岳に表と裏があるのなら、美濃戸側は表、こちら側は裏だと思うんです。静かな雰囲気で落ち着いた気持ちで登るのなら裏。裏が、やっぱり落ち着くDNAなんです。


今回のメンバーは、埼玉からbebe家、東京から矢車草家、福井から僕らの計6人。bebe家とは年末の北横以来、矢車草家とは夏の木曽駒でのバッタリ以来になります。

3連休の中日、ゲート前は混んでいるため稲子湯に駐車しての 9:30 スタートです。みんな同世代、あのバブル時代は徹夜上等!イケイケだった身体もサスガにガタついてきました。

先ずの話題は、近くが見えなくなってきたぁ。石が溜まってきたぁ。膝がイタくなってきたぁ。・・・・・・ と、バブルは遠い昔。いろいろ不調が出てくるのです。同世代、分かりすぎる話題にうん。うん。と青空の下を鳥のさえずりを聴きながらテクテク歩きます。


11:55 しらびそ小屋到着です。本日は、カレーがないということでラーメンとうどんで昼食。食後、薪ストーブを囲ってコーヒーをすすってのY談。先ずは軽めに・・・ね。

13:05 本沢温泉に向けて出発です。20人近いツアーの後に続いてのんびりと歩きます。微妙に緩い登りが続き、ちょっと下って 14:29 本日のお宿、本沢温泉到着です。


本沢温泉、三度目の宿泊になりますが、今回初めて夕飯付きでのお泊まりです。食事までには、まだ時間があるので、各自、持ち寄ったおじいちゃん(カワキモノ)をつまみに、お酒を少々。そして、やっぱりY談なんです。趣味が合うのです。

矢車家持参の燻製ピーナッツの危険な旨さにヤられて、ボリボリとボリボリとボリボリとボリボリと。小屋の夕飯はホドホドにしておきました。

食後は、各自お風呂へと。ここの温泉は、いかにも体に良さそうな高濃度ドロドロ硫黄風呂。もちろん風呂上がりに真湯(真水)で洗い流すなんて事は出来ません。弱い人なら、過剰な硫黄成分に湯当たり必至。

『何しにココまで来たんだ?』とヨメからの当たり前過ぎる、間違いのないツッコミを受け流し、今回僕はパスしました。

8時過ぎの消灯後、ヘッデンの灯りの元、コタツを囲んで引き詰めた、布団の上でのパジャマパーティー。山小屋なんで枕投げはなし。程よくアルコールが回って、知らないうちに夢の中へと・・・。

一応で持ち上げたダウンシュラフと掛布団にくるまって寝たので、極寒の本沢温泉でも寒さ知らず、夜中、何回か目を覚ましましたがコレはイツモノコト。深く眠れないageになってしまいました。


5時半過ぎに起床。朝食を食べて、コーヒー飲んで、準備して 7:20 硫黄岳に向けて出発です。


一部リセットされていましたが、トレースもあり 8:36 夏沢峠到着。結構、風があります。バラクラバを被って、ピッケルを持って、アイゼンを装着して、超冬山スタイルで 9:01 出発です。


樹林帯を抜けると、たまにヨロメク風。


危なげなくミックス帯も越えて進みます。


みんな気力も体力も十分。兎に角、頂上に向けて進んでみます。


と、ケーコさんからのエマージェンシーコール。bebeさんの右ホッペに白いキスマークが見えると・・・どうやら、硫黄岳の雪女から冷たいキッスを受けてしまったようです。2674m。残り20~30分位かな?ムリはしません。ここで 9:55 撤退です。


10:30 夏沢峠到着。さっきの白いキスマークはやや赤く変色。痛みも感じないようなんで、まぁ大丈夫でしょう。アイゼン、バラクラバを外して 10:40 下山。途中、本沢温泉でデポしてあった荷物をザックに詰め込んで しらびそ小屋でランチして、予定通り 14:40 稲子湯到着。またの再会を誓い、それぞれが各地へと帰っていきました。


去年も今年も本沢温泉。去年も今年も硫黄岳は、やっぱり激しく風が吹き荒れていました。なんとか登頂したかったんですが無理はしない。そろそろダメかなぁ~と思っていた矢先の白いキスマーク。また今度。次回は、真っ青無風の八ヶ岳にみんなで立ちましょう。




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