冬山登山と温泉と。前編
2012年2月11・12日 八ヶ岳 本沢温泉・硫黄岳
ある日曜日の昼下がり
ヨメ『寒くなってきたね~』
オレ『そうだね。温泉にでも行こうか?』
ヨメ『どこ行く?』
オレ『本沢温泉に行かない?』
ヨメ『いいね。』
そんな日本茶とたくあん、こたつがマッチする日本的シチュエーションで決まった本沢温泉行き。
どうせならと日本各地に声を掛け、東京から、愛知から、京都から、そして僕ら福井から、登山口の稲子湯に5人が集結しました。
今回も
2年前と同じ、稲子湯からしらびそ小屋を経由して本沢温泉。翌日硫黄岳に登頂して同じルートを下山と贅沢なお大尽プランです。
待ち合わせの松原湖駅でお湯を沸かして、みんなを待ちます。小海線、なかなか雰囲気があります。
京都から
Ryo君と愛知からAちゃんが到着。そして、東京から
コタちゃんが到着です。
コタちゃん、雑誌ランドネで連載を持っている山好きのイラストレーターさんです。お父さんは中アの元遭対協、ガチ山女です。
そして、まぁRyo君はアレなんで放っておきますが Aちゃん、Ryo君の「温泉行かない?」的、ブービー・トラップに引っかかり付いて来てしまった謂わば被害者?(勿論、その後、しっかり予習して全容を知っての覚悟の入山です。35Lザックの中にはヘアードライヤーは、キット?多分ないはずです。)
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挨拶も早々に、2台の車でゲート前Pに向かいます。なんとか停められるスペースがあり駐車出来ました。 10:23 スタート、先ずはしらびそ小屋に向かいます。
空は曇り、時折粉雪がチラホラ。じっとしてると寒いですが、歩いていれば次第に暑くなってきます。
しらびそ達の中から太陽が昇ります。
真っ青な空の下、明るい森の中を歩きます。あともうちょっとでしらびそ小屋です。
12:30 しらびそ小屋到着。タイミングが良かったのか?中はガラガラ、ガール達は一等席のポカポカ薪ストーブを囲んでランチ&コーヒーです。
僕は、さっきまであんな寒い所を歩いて来たんです。
ヒートショックを警戒して窓際の身体に優しい温度差の席で昼食です。いろいろ考えないとダメなお年頃。
1時間程休憩し 13:31 本沢温泉に向け出発します。
青空の下を本沢温泉に向かいます。
15:00 本沢温泉到着。受付を済ませ部屋に向かいます。前回の寒くて暗い個室部屋がフラッシュバックし、残念な気持ちで部屋の入口を開けます。
Oh! ファンタスティック!すでに焚かれている石油ストーブで、そこそこに温められた8畳間ぐらいの部屋。その真ん中にはこたつ。2週間前に予約を入れたヨメ、いい仕事したなっ。(他の少人数用個室も同じ様なのかはわかりません)
まったりモードのみんなを置いて、一人さっさと温泉に向かいます。今回は、野晒しの
野天風呂は止め、石楠花の湯に向かいます。
寒い脱衣場で服を脱ぎ捨て、ヒートショック対策のかけ湯をしっかりしてザブン。ややぬるいかな?まぁ、前回は野天からの・・(c)ザキヤマ・・石楠花の湯だったので体が冷えていたんでしょう。
途中Ryo君も入ってきて、野趣溢れる温泉を堪能します。鉄、硫黄臭ムンムン、なんだか体に良さそうです。
濃い温泉に、体の芯から温まりノボセそうなので、これから野天風呂に突入するRyo君を置いて部屋に戻ります。部屋の中、アレ?ガール達がいない。数分後Ryo君が戻ってきました。いなくなったガール達の行方が分かりました。奴ら決行したようです。Ryo君は、野天風呂のそばでガール達の奇声を聞き、諦めて帰ってきたようです。
タイミングを逸したRyo君、一人淋しそうに寒い外へとカメラを持って撮影に出掛けて行きました。僕一人、ぬくぬくの部屋でこたつに入り、隠し持ってきた温かいお汁粉を頂きます。シアワセ。
程無く、みんな硫黄臭をプンプンさせながら、部屋に戻ってきました。もう良い頃合いです。早速、夕飯です。みんな気合いを入れての飯作り、程よくアルコールも入り、睡魔が襲ってきました。
部屋は十分に広いんで各自寝床スペースはしっかりあります。まぁ、でも頭上にあるあのロフトは一等地です。温かい空気は上にあるんです。朝方の冷え込みも緩やかなんです。ここはやっぱりヒートショックの件もあるんで、背中に感じるみんなの批判的な視線を受け流し、ロフトに上がり寝床作りです。やんわりとはんなりとロフトゲットです。
というわけで、明日はみんなで硫黄臭をプンプン・ムンムンさせながら、極寒の硫黄岳に登ります。
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