2008年6月28日槍ヶ岳
どこの山からでもツーンと尖っていて一番わかりやすいのが槍ヶ岳。
いつかは登ってみようと・・で、週末・梅雨の合間の晴れ・人が少ない・雪渓も楽しめる。
もうこの日しかないでしょうって感じで2日前にSにお誘いメール。
新穂高無料駐車場3:30出発。
真っ暗な林道を延々熊鈴を鳴らしながら歩き50分で穂高平小屋。
休憩せずそのまま40分で白出小屋-50分-滝谷避難小屋-滝谷の幅40cmぐらいの角材を組んだ橋を渡り
40分で槍平小屋。写真の看板(裏)付近が今年の正月雪崩れで亡くなられた方がテン泊された場所らしいです。『見通し角18°』の法則には反していますが、周りには木々が立ち雪崩れる場所には思えませんでした。
休息入れて3時間、時間はAM6:30。ここまでは標高差も少なくダラダラした登山道帰りがおもいやられます。ここからが本格的登山、ぐんぐん標高を稼いでいきます。
いくつかの沢を越え、かなりヤバメなスノーブリッジを越えてやってきた登りのクライマックス飛騨沢、写真のへこんでいるところに向かって一歩一歩登っていきます。あるときはジグザグにあるときは直線的に・・・好き勝手に目的地点に向かって。後半で6本爪のアイゼンを履きました。アイゼンがなくても、せめてダブルストックがないと怖いです。
どこで拾ったのかなぞなんですが木の枝2本(60cmぐらい)と軽アイゼンで降りてくる人がいたのですがけっこうヤバメでした。
写真右下、白い中、黒いゴミのように見えるのが相棒のS。
必死に雪渓を登り切るとザレ場ガレ場です。落石しないように慎重に登ります。といっても全然人がいなくて気分的には楽なんですが。
写真左中、小さいゴミのように見えるのが相棒S。かなり必死です。
飛騨乗越がもうすぐです。長い長い登りにして初槍ヶ岳が見える場所です。
で、登り切るとこうバーンっと。青空の中に薄く雲がかかり尖っている槍ヶ岳。6時間かけてここまで来ました。空気薄いです。10歩歩くと息が上がります。10kgやせたいです。
落石起きないのかよって感じの天場をすぎ槍ヶ岳山荘でザックデポさせてもらって・・頂上で乾杯用のコーラはズボンのポケットに突っ込んで・・←40間近のおっさん二人がコーラで乾杯かよ!
いよいよ槍に取り付きます。
写真右中、黒いちょっと大きめのゴミのように見えるのが相棒S。後ろの赤い屋根が槍ヶ岳山荘。
鎖場、アングルで組んだはしごです。40間近なおっさんがこの時点でかなりびびってます。すこし後悔しています。初恋の時感じた胸がキューンとする感じを感じています。
Sはぜんぜん平気みたいです。さすがです。高所平気症です。
最後に2本のハシゴを登り頂上に到着すると2個のかなり角の取れた三角点越しに祠が見えます。
やってきました槍ヶ岳3,180mです。2人きりの頂上です。うほっ。
下界から担いできた(Sが)コーラで乾杯。←40間近のおっさん二人がコーラで乾杯かよ!
携帯で動画をとったりデジカメで周りの写真を撮りまくったり、女子高生の様にキャッキャッ言って2人きりの頂上を満喫。うほっ。
いつかはやらないか!みたいな北鎌尾根(カマと鎌は掛けてないです。)
登り 新穂高3:30 - 頂上 11:10
下り 槍ヶ岳山荘12:00 - 新穂高 16:30
今度はテント担いでゆっくり登りたいです。