やまもげら

2009年 9月21,22日 双六岳〜槍ヶ岳


シルバーウィークど真ん中。今回は、とうとう嫁に愛想をつかされたオレと、いろいろあった若きおっさんryo君との、年齢差一回り以上、男二人哀愁のテン泊山行です。

初北アルプス登山のryo君と双六岳〜槍ヶ岳へと西鎌尾根を歩きました。

連休のど真ん中です。いつもの新穂高登山者用駐車場の混雑具合が気がかりでしたが何とか一台分の駐車スペースがあり、幸先の良い出だしに、これからの登山に期待です。車中泊。


5:38 新穂高登山者用駐車場を出発し、6:55 ワサビ平小屋に到着。ナガ〜イ林道歩きを終え、いよいよ写真のように石ゴロゴロの北アルプスらしい小池新道を登ります。


標高が上がるに伴ない段々と草木が紅葉していきます。MAXは後10日ぐらいかなぁ？


9:35 鏡平山荘到着。去年登った時は、ガスガスで見られなかった槍から奥穂に続く稜線。大キレットの凹みがマサに大切戸。昔の人はうまく名付けたと感心します。今回、余裕があれば大キレットの手前南岳までの縦走を計画していました。


本日は、どピーカンの無風。鏡平山荘に着いたら、ご褒美にキンキンに冷えた炭酸飲料をと、ここまで登ってきました。しかし、各山小屋では歴代の記録を塗り替えてしまうほどの大混雑。炭酸飲料は売り切れでした。山荘でうどんを頼みエネルギー補給。『双六で炭酸』と心で唱えながら9:56 出発します。


写真右下にryo君。一眼を担いで登っています。さすがに若い。疲れを知らずにドンドン登ります。オッサンのオレは、もう、ヘロヘロです。乳酸タマリまくりです。


最高の天気です。槍を中心に北鎌、西鎌、中崎尾根、穂高連峰がバッチリ見えます。手前には、さっきまでいた鏡平山荘。コリャー感動します。


そして、バックに鷲羽岳、左に双六岳、右に樅沢岳、そのコルに双六山荘が見えてきました。11:50 双六小屋到着。またまた、炭酸飲料は売り切れでした。

テント設営後、小屋でラーメン食って12:58 双六小屋出発、14:00 双六岳頂上。


雲と同じ高さから写真を撮るryo君。当初の計画では、双六をベースに三俣蓮華岳ピストンの予定でしたが、おっさん（オレ）の左股間接に痛みが発生したため今回は断念しました。申し訳ない。ちょっと張り切り過ぎたのか、股間に装備されている大砲の重みに負けてしまったのか・・・非常にくやしいです。


双六のテン場は、結構な混み具合です。お昼まで無風だったのに風が強くなってきました。また、雲も出てきました。なんだか嫌な予感です。


風も強くなってきて外はかなり冷え込んできました。テント内でやきとり缶をグツグツやって、お湯割りで一杯やります。朝、早かったこともあって19時には、二人とも熟睡でした。


周りのザワザワで目を覚ましました。時計を見ると4時。ぐっすり眠りました。モソモソと出発の準備をします。案の定、ガスガスで小雨まで降ってきました。5:41 双六小屋出発。何にも見えない稜線を槍に向かって進みます。


9:40 槍ヶ岳山荘到着。千丈沢乗越から山荘への登りは辛かったなぁ。キッチン槍で自家製パンとコーヒーでブランチ。ここまで来たんだから登らなきゃということで先っぽへ向かいます。


ガスに包まれた穂先に向かいます。岩は、なんとかグリップします。ただ、手が冷たい。指先は、殆ど感覚がありません。10:25 槍ヶ岳頂上。視界0です。何にも見えません。長居は無用、早々に下山します。

当初は、南岳経由も考えていたんですが、こんな天気じゃ意味ナシということで飛騨沢経由で10:55 槍ヶ岳山荘出発、下山します。12:47 槍平小屋到着。アルファー米を戻して、ラーメン作ってかなりのメシを食います。13:39 槍平小屋を、新穂高に向かって出発です。やっぱり、ナガ〜イ石だらけの登山道を下って、林道を下って16:40 新穂高登山者用駐車場に到着しました。


三俣蓮華にしろ南岳にしろ槍ヶ岳にしろ、ちょっと不本意な結果になりましたが、なんとか楽しめた山行になりました。

登り 新穂高登山者用駐車場 5:38 - 鏡平山荘 10:10 - 双六小屋11:50
下り 双六小屋 5:41 - 9:40 槍ヶ岳山荘 10:55 - 16:40 新穂高登山者用駐車場

(11/1追記 この記事をUP以来、嫌なことが続くので、滝谷避難小屋の写真は削除しました。）